ママ塾で偏差値70!

幼児の頃から家庭教育を続け、小3(6月)の全国統一小学生テストで偏差値70。その後、早稲アカA特待・日能研スカラシップに認定され通塾しました。

算数も国語力!-問題文を読み解く力の必要性を再認識した良問

 ”レッドカードとホワイトカードを合わせて9876枚買って9人で同じ数ずつに分けます。一人ずつのカードが、半分はレッドカード、半分はホワイトカードになるようにするには、最高で何枚、最低でも何枚のレッドカードを買わなければいけないでしょう。” 

 

これは糸山泰造先生の、『どんぐり倶楽部』の良質の算数文章問題・小学校2年生コースの中の1問です。

 

すぐに解けますか?

 

まず、最高で最低でってなに?

同じ数で分けるんでしょ。なんで幅がでるわけ。

となってしまいますよね。

しかし、この問題意味わからん~と投げ出す前に、手を動かしてやってみましょう。

 

9876枚を9人で同じ数に分けるから、

9876÷9=1097あまり3

あまりが出てしまいました。

この3枚はどうすんだ?

あ、そうか。配らないのか。

 

そうすると、ひとり分1097枚のうち半分がレッドカード。

1097÷2=548あまり1

あれ?半分に分けられない。

そうか、じゃ配るのは1096枚になるんだな。

1枚は配らないんだ。それが9人分だから1×9=9枚。

 

この9枚と、最初に余った3枚を合わせると12枚。

この12枚は、配らないからレッドでもホワイトでもいいんだね。

 

ひとり548枚のレッドカードを持っていて、×9で4932枚。

これは最低限必要な数。

余りの12枚が全部レッドだったとしたら、4932+12=4944枚。

こちらが最高の数。

 

答え.4932~4944枚

 

順を追って考えていけば、難しいことはありません。

でも、大人の私でも最初に読んだときは「?」となってしまいました。

 

「同じ数ずつに分ける」と書いてあるけど「あまったらどうするのか」が書いていない。

「半分はレッドで半分はホワイト」と書いてあるけど、「奇数だったらどうするのか」が書いていない。

 

書いていないことも、自分で判断して読み取らなくてはいけないんですね。

問題を表面的に読むだけでなく、想像力を働かせて行間を読む。

これじゃまるで国語の読解問題じゃないの!

 

長女の塾の先生がおっしゃるには、大学受験を控えた理系の高校生でも、数学の問題の「意味が分からない」という質問がよくあるそうです。大学入試ともなると、数学なのに問題が『抽象的』だったりするのだそうです。

 

算数でも数学でも問題は日本語で書かれているので、日本語の理解力は必ず必要になってきます。

つまり、国語ができなければ算数ができるわけがない!ということです。

 

国語を侮ってはいけません。

そのことを再認識させられた問題でした。

いや~いい問題だ!

 

糸山泰造先生の『どんぐり倶楽部』は年長さんから小学校6年生まであります。

A4用紙の上の方に文章題が1問だけ書かれていて、下の白紙部分に自由に絵を描きながら解こうという問題集です。

 

子どもの考える力を最大限に伸ばしてくれる良問ぞろいで、100問で3000円とお値段は高めですがおすすめです。

 

『スーパーエリート問題集』(文英堂)には付録で20問ほどついているので、そちらもよいかもしれません。(*^^*)