ママ塾で偏差値70!

幼児のころから家庭学習を続け、2017年6月の全国統一小学生テスト(小3)で偏差値70が出ました。現在特待制度で日能研と早稲田アカデミーに通っています。

『さがしもの』角田光代ー中学入試頻出の本

角田光代『さがしもの 』の中で頻出は『ミツザワ書店』です。

  • 佼成学園中(2017年)
  • 独協埼玉中(2016年)

スポンサーリンク

 

あらすじ

『ミツザワ書店』は、新人賞を受賞した小説家が、子どもの頃に本を盗んだことのある古本屋を回想する物語。

『旅する本』は、売っても売っても自分のもとに戻ってくる本との不思議な運命の物語。

そのほか、本にまつわる9つの物語が収められている短編集です。

小学校1年生の時から小説家になると決めていたという作者の、本への愛がつまっている作品です。

作者について

1967年生まれ、神奈川県出身の小説家。

2005年に『対岸の彼女 』で直木賞を受賞し、有名になった方ですね。

(芥川賞作家の伊藤たかみさんと結婚していたことがあります。わたしは伊藤たかみさんの方のファンです)

大人の小説家だと思っていましたが、彩河杏という名義でジュニア文学も書いているようです。

作品も受賞歴もとても多いベテラン作家さんです。

ジュニア文学の方は読んだことがありませんが、作風が明るくないので、あんまり子ども向けではないような気がします・・。

おすすめは、『キッドナップ・ツアー 』『八日目の蝉 』など。

スポンサーリンク

 

感想

今回も、中学入試頻出というわりには内容が大人っぽくて驚いてしまいました。

頻出の『ミツザワ書店』は子どもが読むのに差し支えのない内容です。

しかし小説家として歩み始めた主人公が子どもの頃に本を盗んだ古本屋を訪れることで自分の原点を見つめなおすというテーマは、小学生には難解かもしれません。

そのほかの短編の中には、「同棲」「ラブホテル」「お持ち帰り」などどう考えても子どもが読むのにふさわしくないことばがじゃんじゃん出てきます。

わが家の長女は「これ、おもしろいね~」などと言いながら一気に読み進めてしまいましたが、意味わかっているのかしら。

 

中学受験の国語の読解問題というのは、「どれだけ大人の考え方ができるか」という子どもの成熟度を問われているのだと聞いたことがあります。

であるからには、大人向けの小説を書いている作家の作品の中から、子どもが読んでも問題ない作品を選んで出題するのがちょど良いのかも入れません。

 

さらにこの本は、主人公の全員が本に何かしらの執着を持っていて、いわば本に振り回されているような物語ばかりです。

本がそれほど好きでない人でもストーリーとしては楽しめると思いますが、「人間よりも本が好き」というくらいの人でないとこの小説の世界観は理解できないのではないかと思います。(わたしはこちらの部類です)

例えば、同棲を解消するのに本の仕分けで一番てこずる・・初めてのバレンタインにチョコでなくお気に入りの小説をプレゼントするかどうか悩みに悩む・・のように。

人によっては「たかが本」で片づけてしまうでしょう。

というわけで、大人な上にかなりマニアックな内容の本であると言えます。

 

『旅する本』というお話の中で「(ある小説の印象が読むたびごとに変わり)それはこの本が変わったのではなく、変わったのは私なのだ」という部分があるのですが、この本こそ読む側の心理状態によって印象が変わりそうです(*^^*)。

 


さがしもの  角田光代
(楽天)

さがしもの  角田光代(amazon)

 

www.mamajuku.com 

www.mamajuku.com

 

スポンサーリンク