ママ塾で偏差値70!

幼児の頃から家庭教育を続け、小3(6月)の全国統一小学生テストで偏差値70。その後、早稲アカA特待・日能研スカラシップに認定され通塾しました。

【小2/国語】天声人語の書き写し

天声人語の書き写し

休校中、次女が勉強に飽きてしまった時期がありました。学校もなく単調な毎日だったので、仕方がありません。

その時に、いつもの勉強はお休みして始めてみたのが、天声人語の書き写しです。

どんな子に向いてる? 

天声人語の書き写しは、子どもによって向き不向きがありそうです。

わが家では長女も小3の時にチャレンジしましたが、苦行以外の何ものでもないようなので断念しました。内容的にも漢字・語彙的にも少し早かったかなというのもありますが、せっかちで細かい単純作業が死ぬほどキライという性格の問題が大きかったと思います。

次女は、

  • 公文を気に入っていたこと
  • 努力が好きというほどではないが、わりと勤勉で、習慣がつきやすい性格であること
  • 5年生の漢字まで学習済みであること

などから、向いているかもしれないと思いました。

性格的なことに加えて、5年生の漢字まで知っていれば、天声人語の中でわからない漢字はそれほど多くないでしょう。

初めて書く字でも、パーツ(部首)はだいたい出揃っているだろうから組み合わせの問題にすぎず、書けないことはありません。

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天声人語の効能

漢字・語句を覚える

漢検の範囲に捉われず、世の中で使われる漢字を生きた文章の中で見知ることができます。よく使われる字ほど多く登場するので、自然に覚えてくれるといいなと思っています。

語句もまた然り。今は写すだけで精一杯なので、辞書引きなどはさせていませんが、小2にとっては難しい言葉にも慣れてきているように思います。

社会のことを知る

小2ではまだ大人の新聞を読むのは厳しいですが、天声人語はまさに旬の話題をテーマにしているので少しづつ知識を増やすことができます。

先日の河井議員の逮捕の記事などは完全にちんぷんかんぷんでしょうから、

「選挙で自分に投票してもらうためにお金をあげた人が、警察に捕まったんだよ。」

とざっくりとあらかじめ説明しておきます。

それでもコラム全体が理解できることはないと思いますが、社会のことを知るための"種まき"にはなっていると思います。

文章の構成を理解する

天声人語は「起・承・転・結」であったり「起・承・承」であったりしますが、わかりやすく美しい段落構成になっています。

今はただ書き写しているだけですが、将来的には意味段落に分けるところまでしてもらう予定です。

600字くらいでまとまった文章を書く時には、ある程度の「型」というものが存在します。それを体感することで、自分で作文を書く時の参考になると思います。

朝30分の習慣に

大人にとっては普通のコラムである天声人語も、小学生にとっては難解な説明文です。 はじめは書き写すだけでも大仕事。

次女は、初日は2時間くらいかかりましたが、何日か続けるうちに、30~40分くらいで書けるようになりました。

字をとても丁寧に書くように言っているので、スピードはこのくらいで十分です。

子どもの順応力というのはすごいもので、漢字だらけの文章にも慣れ、書き写しながら内容についても考えたりするようになりました。(はじめは本当に字を書き写すだけだったんです)

朝、学校へ行く前の30分くらいで書いていますが、朝はわたしも忙しく、じっくり教えたりすることが難しいので、ひとりで黙々と写す天声人語は朝勉強にピッタリです。(新聞記事は、163%に拡大コピーしています。)

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天声人語書き写しノート

天声人語の書き写しなんて意味がないという意見

天声人語の書き写しは昔からありますが、受験に役立つという視点では「時間ばかりかかって意味がない」という意見をよく目にします。

たしかに、短期的に国語の成績を上げようと思ったら、天声人語なんて写すよりも読解問題集や漢字ドリルをさせた方が早いです。

天声人語の書き写しは、とても気長な、遅効性の肥料のような学習法なのだと思います。

すぐにテストの点は上がらないけれど、じわじわと力がついて「漢字・語彙」「読解」「作文」「社会」あたりに効果があるのではないでしょうか。

次女は母の目論見通り、書き写しがハマったようで、最近では毎日取り組んでいます。

目下のところ、飽きてしまった国語学習(読解や漢字や語彙のドリル)の代わりになっていて、他の教科の学習も少しづつ再開しているところです。

コロナ禍で、わが家は全統小の申し込みもしていませんし、漢検・英検なども無期延期です。

"すぐには効果が出ない"学習法というのを、のんびりと試してみたいと思います。

 

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