これは、長女が小学1年生の時に地域のスポ少、ミニバスケットボールチームに入って大変だったお話です。
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スポ少とは?
スポ少とは「スポーツ少年団」のことです。野球・サッカー・剣道・空手・ミニバスケットボールなど、小学校の校庭や体育館で活動していることが多いです。 交流試合や市の大会などがあり、土日などに遠征して参加します。
民間ではなく部員の保護者・ボランティアのコーチが運営しているので、月謝は安いです。長女の入ったミニバスのチームでは2000円でした。
入部した理由
厳しい社会を生き抜くために、体育会系の根性と体力が役に立つと思いました。長女は体力が有り余っていたし、バスケってなんかかっこいいし、中学でバスケ部に入ったりしたら有利かなと思いました。
(ちなみに母親のわたしは、体育会系に憧れを抱く音楽系の部活経験者です。)
週1回の練習でなにかを習得することは難しいと思っていたので、たったの2000円で最大週4日参加できるミニバスケはお得感もありました。
入ってからわかった大変さ
なにが大変って、親の負担がかなり大きいです。月謝が安いのは人を雇っていないからで、仕事は全部保護者に割り振られているのです。入部の際に説明は受けたはずなのですが、わたし自身にスポーツの経験がないこともあって、ちゃんと理解できていませんでした。
保護者の仕事は、以下のとおりです。
当番
・練習のときに体育館のカギを開け、練習中にけが人や病人が出た時の対処をする。
・練習記録をつける。
・コーチドリンクを用意し(好みなど気を遣う)、セッティングする。
車出し(可能な人)
・試合のときに、子どもたちを乗せて運ぶ。
試合の引率(可能な人)
・試合に同行し、子どもたちの世話をする。
役員(主に高学年の保護者)
・運営全般。備品の管理。
・試合・練習のセッティング、出欠の管理。日程表づくり。
・当番・引率のシフト管理
・会計
など。
これらを全部、部員の親がやっているわけです。
長女はまだ1年生だったので最低限の当番だけすればよかったのですが、休みの日に何時間も拘束されることはかなりストレスでした。下に小さい子がいたのでなおさらです。
土日には試合がちょくちょくあるのですが、その出欠メールの返信期日などが厳しく気を遣いました。
試合に出席するときはユニフォームを貸与されるのですが、洗濯の仕方・たたみ方にも細かいルールがあり(ネットに入れる、乾燥機にはかけない、番号のところは折らない、など)気を遣いました。
試合は早朝に集合することが多く、持ち物・お弁当の中身(お弁当orおにぎりのみorゼリー飲料)まで細かく指定されており、試合前日はいつも緊張しました。
帰りの時間はメールで知らされるのですが、試合内容によって早く帰ってきたり、渋滞で遅くなったりとまちまちで、予定が立ちませんでした。
月謝は2000円ですが、練習用の指定Tシャツ、指定トレーナー、バッシュ、ジャージ、ビブス、ベンチコート、水筒、ソックスなど購入しなければならないものが多く、意外と初期費用がかかりました。スポーツ用の衣類って、とても高いんですよね。
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一気に愚痴ってしまいましたが、これらのことは子どもが楽しんでバスケをしていれば親はがんばれるものかもしれません。
しかし、長女のほうも不満がたくさんありました。
長女の不満
上下関係
1年生から6年生までが同じコートで練習する中で、上下関係がはっきりしていました。仲良くしていても、対等ではない。中学の部活のような雰囲気です。それが長女にはこわかったようです。
人とぶつかるのがイヤ
ボールを体当たりで奪い合ったり、密着してマークしたり。これがイヤではバスケはできませんね。団体競技には向いていなかったようです。
試合の待ち時間が長い
試合に出席しても、1年生は少ししか出られません。全く出られないときもありました。暑かったり寒かったりするなかで、じっとベンチに座って応援したり、上級生に水筒を差し出したりうちわで扇いだり・・というようなことは、長女は好きでなかったようです。
そして退部へ
良かれと思って入れた体育会系だったけれど、秋ごろからどんどん嫌がるようになり1年生の終わりに退部しました。
体育会系の人は、たくましく、上下関係をそつなくこなし、精神的にも肉体的にもタフ。日本の会社で出世する人は体育会系が多いとも聞きます。強い子に育てるためにがんばってみたのですが・・。
やってみて、向いていないものは仕方がありません。体育会系のストレスを感じないで生きられる道を模索していくことにしました。知らずに中学でうっかりバスケ部に入部したりしないで、小学校のうちにわかって良かったです。
ミニバスを楽しんでいる子どもたちもその保護者も、タフな人たちなんだろうなぁと思います。
朝日小学生新聞で
”子どもがスポーツをしない理由は、親の負担”
という記事がありました。
共働き家庭が増える中で、子どものスポーツにまで付き合うのはたしかに大変ですよね・・。
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