『かこさとし からだの本』
わが家でいま、幼稚園児のふたりが大好きな絵本の紹介です。
それは、『かこさとし からだの本』。
このように、10巻セットで化粧箱に 入っています。たしか、長女が5才くらいの時にプレゼントしたものです。
絵はかなりレトロです(笑)。
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『かこさとし からだの本』のすばらしいところ
絵本で、幼児にもわかるようにかかれているにもかかわらず、内容はかなり高度です。
人体のしくみについては、この絵本だけで小学生レベルまで学べます。小さなころから読んであげれば、受験の時はちょっと詳細を暗記するだけで大丈夫⁈
そのくらい丁寧に真摯に説明しているところがすばらしいところの1番目です。
2番目は、ただ人体の機能を解説するだけでなく、それがみんなにとってどんなに重要なことか、健康の大切さを教えようとしてくれているところです。
図鑑や教科書とは、そこがちがう!
- きちんと歯を磨くこと
- 好き嫌いをしないこと
- 運動すること
- 十分な睡眠をとること
いつもママが口うるさく言っているこれらのことの意味を、理解する助けになってくれるでしょう。
当たり前の自分のからだの一部分一部分にちゃんと役割があって、その全部がきちんと働いている。
自分のからだも、お友達のからだも、大切にしようという気持ちが育ってくれたらと思います(*^^*)。
かこさとしからだの本 (ペーパーバック版10巻セット)(Amazon)
10冊の内容
1.あなたのおへそ
1巻は、おへそのお話です。
「おへそはどうしてあるのかな?」という物語は、まずおへそ探しから始まります。
にわとり・きんぎょ・かめなどたまごを産むいきものには、おへそがありません。
人間に"おへそ"があるのはなぜなのかという問いを通じて、哺乳類とその他の動物のちがいが理解できるようになります。
2.たべもののたび
2巻は、消化器官のお話です。
みんなの食べたごはんやおやつがからだの中でどうなるのか、小さい子でもわかりやすい冒険ストーリーとして描かれています。
「ももいろトンネル(食道)」「いぶくろこうえん(胃)」「しょうちょうジェットコースター(小腸)」などを通って、最後にはおしっことうんちになるまで息もつかせぬ展開で、子どもは夢中です(^-^)。
3.むしばミュータンスのぼうけん
3巻は、歯のお話です。
これは、歯みがき嫌いな子に効果ありです。
むしばミュータンスというばいきんが主人公で、終始えらそうに語ります。
「わがはいのなは、むしばミュータンス。ほんとうは、もっとながくてむずかしいなまえだけれど、きみたちこどもはそうおぼえてくれたまえ!」
この物語では、食べかすをえさにしたむしばミュータンスがみんなの歯をどのようにめちゃめちゃにしていくのかが気持ち悪くリアルに描かれていて、子どもの恐怖心を煽るのに十分です。
歯みがき関係の絵本はたくさんありますが、これがダントツの恐ろしさです(笑)。
4.あかしろあおいち
4巻は、血液のお話です。
大人は血が出るとあわてて大騒ぎするけれども、血がどんな大切な役目をもっているか説明することはあまりありません。
この絵本では、動脈や静脈のみならず、赤血球や白血球・血しょうや血小板といったことまで説明されています。
赤血球(ドーナツパン)・白血球(しろいおもち)・血しょう(きいろいしる)・血小板(ちいさなほし)というように、むずかしいことばは使わずかみくだいて書いてあるので、幼児でもちゃんと聞いてくれます。
5.はしれますかとべますか
5巻は、からだを動かす機能のお話です。
といっても、各筋肉の名称や役割が書いてあるわけではなく、運動の大切さを教えてくれる本です。
まず、きちんと歩くこと。
それから走ったり跳んだりからだを上手に動かすためには、筋肉・呼吸・心臓・神経などすべてがうまく働かないといけません。
車やエレベーターで楽をするより、小さい頃から思い切りからだを動かすことが大切だということです。
自転車通園の母としては耳の痛い話でもあります(^-^;。
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6.てとてとゆびと
6巻は、手指のお話です。
人間は、他の動物と違って手先を器用に使い、発展してきました。
手を動かし、考え工夫することが大脳の発達を促します。
子どもにとって、自分の手指を使って考えながら作業することはとても大切なことなのです。
7.あがりめさがりめだいじなめ
7巻は、目のお話です。
最近は近視でメガネをかけている子がとても多いです。
目の大切さを知る前に目を悪くしてしまうのはとても残念なことだと思います。
この本では、カメラと似ている目のしくみや、眉毛まつげの役割、目を疲れさせないようにするためにはどうすればいいかなど目に関するあらゆることを教えてくれます。
これを読んで、目を大切にできる子になって欲しいですね。
8.ほねはおれますくだけます
8巻は、骨のお話です。
わたしたちのからだには骨が200以上もあり、それぞれがつながり組み合って、からだを自由に動かすことができます。
そして骨には、大切な臓器を守ったり、血液を作る役割もあります。
しかしその大切な骨は、ぶつかったりたたいたりすると折れたり割れたりしてしまいます。
骨を丈夫にするために、好き嫌いせずにしっかり食べて、よく運動しましょうということです。
9.すってはいてよいくうき
9巻は、呼吸のお話です。
人間は、空気を吸って生きています。
空気は、鼻や口からからだに入って肺に届きます。鼻毛やのどの粘膜などが空気に混じったゴミをキャッチして、きれいな空気のみ肺に送ってくれます。
なぜ、きれいな空気でないといけないのかというと、きれいな空気は肺の血管から血液に入り、血をきれいにしてくれるからです。
きれいな血は、元気に活動したり考えたりする力になります。
息をするということがどういうことなのか、なぜタバコを吸ってはいけないか、子どもに教えてくれる絵本です。
10.わたしののうとあなたのこころ
最後の10巻は、脳のお話です。
目や耳や鼻がつかまえた情報が神経という細い糸のようなもので脳に伝わり、脳の命令によって手や足や口などをが動きます。
そしてこころも、脳のはたらきによってあらわれるものだということ。
疲れやすい脳を守って大切にして、良いこころを持ちましょうというお話。
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