もうすぐ1年生になる次女の家庭学習で、ピグマリオン能力育成問題集の『鏡絵』と『水面の姿』が終了しました。
はじめのころは間違いだらけでしたが、後半はほぼ正解できるようになっていたので1周でおしまいにします。
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『鏡絵』『水面の姿』とは
HPから、1問ずつ問題を引用させていただきました。
鏡にうつすと、上下はそのままで左右だけが反対になります。答えは左から2番目です。
水面にうつした場合はその逆で、左右はそのままで上下がさかさまになります。答えは右から2番目です。
小さい子どもにこのような問題をさせるとき、「まずは実体験をさせなきゃ。」と思いますよね。
鏡はどこの家にもあるのですぐに見せられますが、水面はきれいに映る場面がなく困りました。
仕方がないのでネットで画像を検索してみたら、湖にきれいに山が映っている画像があったのでそれを見せて納得してもらいました。
一応この手順を踏むことは大切で、これがないとただの丸暗記になってしまいます。
丸暗記では意味がないことはたしかですが、それでは何のためにこの単元があるのでしょうか。
『鏡絵』と『水面の姿』は、簡単に言えば「鏡は左右が逆で水面は上下が逆」ということで、ただそれだけの理科的事実を知るために問題集1冊分トレーニングするわけではないと思います。
自分からはこう見えるけど、鏡の場合はこう、水面の場合はこうなってこうなって・・と頭の中で展開させる能力を訓練しているのです。
だから実体験はヒントに過ぎず、結局はイメージする力の問題なんです。
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客観性とは
3歳くらいまでの子は、例外なく自己中心的で自分の側からしか物事を見ることができません。主観のみで生きています。
個々の能力差があることは承知の上ですが、自己中心的な脳のままでこういった問題をスラスラ解いていたとしても、ただ解法を覚えているだけという可能性があります。
なるほどと思い、こう見える場合もあるのかと納得して解けるようになっていたら、主観と客観の両方を持ち合わせるようになったと思っていいのではないでしょうか。
その境目は、ある日突然来るものではなくゆるやかな子どもの成長の中にあるので、いつもそばにいる親でないとわからない部分かもしれません。
パターンではなく、きちんと視点を変えて鏡絵・水面の問題が解けるようになっていたら、その子は人として大きな成長を遂げていることになります。
親として、とても喜ばしいことです。
出題傾向
ところで人は、客観性が備わってきてはじめて、他者の気持ちを顧みることができるようになります。
相手の立場になって考えるということは、人として社会生活を送っていく上でとても大切な能力です。
そこで気になるのが、公立中高一貫の適性検査ではこのような問題が良く出ることです。
景色や地図を使った問題で、この場所に立つとどう見えるかとか、かげの動きで道すじを推測するとか、知識だけで答えを出すのは難しいことがよくあります。
勉強は紙の上で自分一人でしがちですが、実際の社会・仕事は三次元空間で、自分以外の人々がいて成り立つものです。
様々な場面で、視点を切り替え客観的に物事を見るということが重要になってくるのだと思います。
『鏡絵』『水面の姿』に取り組みながら、これからはますますそういう人材が求められる世の中になるんだろうなぁと、考えていました(*^^*)。
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