SPICA CHAMPIONSHIPとは
4月7日、『SPICA CHAMPIONSHIP』を受けました。
SPICAというのは、早稲アカ系列の最難関に特化した塾です。自由が丘に1校しかありません。
今年、たった54名の2期生が「筑駒、開成、灘、桜蔭」にのべ73名も合格したらしいですよ。
そのSPICAが主催する今回のCHAMPIONSHIPは、算数だけのテスト。今回が初めての開催です。
小4・小5・小6の無学年バトルということで、夏に行われる算数オリンピックの前哨戦のような位置づけを目指しているということでした。
参加者は、小6が半分、小5が3分の1、残りが小4。少数ですが、小3もいたようです。
3学年が同じテストということで、「習ったからできる」問題ではなく「その場で解決する」問題が出ます。
SPICAは、早稲アカのような大量の反復学習を否定している塾です。
早稲アカなのに、早稲アカじゃないみたいですね。
テスト内容
出題範囲は「論理・数論・図形」ということで、各分野3~4問の出題でした。
「論理」というのは、推理ゲームのようなものです。
「数論」は数の問題。和の公式や約数・倍数などが出ていました。
「図形」は、4年生も受けるので角度のみ。合同と相似など。
どの問題も、思考力にプラスして"勘"が働かないと解けないような難問でした。
"勘"というのは・・
「論理」だったら、このセリフで分かったということは、最初の段階で候補は2つに絞れていたんだな。
「数論」だったら、13が出てきたということは、1001になるのかな。
「図形」だったら、こことここは相似なんじゃないかな。
表を作ってしらみつぶしに調べていては埒が明かないような問題で、ある程度の"目星を付け"ないとスタート地点にさえ立てません。
天性の才能と経験の両方が求められるという、最高難易度の問題でした。
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井の中の蛙の反応は
さて、こんな難しいテストに参加させられてしまったわが家の長女(小5)。
思考力系の問題はそもそも大の苦手だし、灘や桜蔭を受ける予定もありません。
それなのにこのテストを受けさせたのは、「未知の問題に出会って欲しかった」から。
灘や桜蔭ほどではないけれど、一応難しいと言われる公立中高一貫校を受検する予定なので、どんな問題が出てもビックリしない経験を積ませてあげたかったからです。
結果、平均点(30点/100点満点)以下の大撃沈で、それは予想通りというか小5ということで仕方ない部分もあったと思います。
長女の受ける公立中高一貫校では、難しいといってもそれは「面倒くさい」部類で、基本をおさえて地道に調べ計算していけば解ける問題が多く出ます。
スピカチャンピオンシップのような問題は出ないのです。
桜蔭を目指していなくて良かった~というのが、母の率直な感想です(笑)。
まるでSPICAの授業を受けているみたい
テスト後は、親子そろって解説授業を受けました。
実際にスピカで算数を担当している先生が、1時間以上にも及ぶ解説授業をしてくださいました。
テストにはスピカ生が40名ほど来ていて、先生と活発に議論を交わしながらの授業。
スピカ生を後方の席に配置したおかげで、会場全体に一体感があり、まるでスピカの授業を受けているような体験でした。
そして、そのレベルが高すぎる!
内容もスピードも、大人でもかなり真剣に聞いていないと置いていかれます。
長女は、半分くらいしか理解できなかった模様。
こんな小学生がいるのね・・。すごいなぁ!
そのテストは、彼女の中の何かを変えた
「ママ、わたし学校辞める。」
「は?」
「学校に行っている場合じゃない!学校辞めて、勉強する。あの一番の子に追いつきたい。」
おぉ!学校辞めるのはアレだけれども、勉強する気になったのかな?
「上には上がいるってことなんだね。」
長女はこれまでだってなんどもテストで撃沈したことがあるし、組分けテストでも公開模試でも自分より上に100人以上いたことをご存知のはずです。
でも、実際に目で見て、その人の声を聴き、自分より優秀なところを見せつけられて、はじめて実感することができたようです。
学校や田舎の塾で一番をとっていたからって、天狗になっていた長女。
まさに、井の中の蛙、大海を知る。思いがけず、長女の視野を広げる機会になりました。
「このテストみたいな問題集買って。」
と言われたので、『中学への算数 』と『算数オリンピック過去問』を買ってあげました。
「あの子たちだって、何もしないであんなに賢くなったわけじゃないよ。これまでずっと、たくさん勉強してきたんだよ。今からだって間に合うよ。」
と励ましておきました(^-^)。
「あのテストを受けたら、なんだって簡単に思える。」
日々の勉強中、スピカのテストで一番だった彼を思い出して気を引き締めている長女です(*^^*)。
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