意外と本好きな次女
年長の終わり頃から、児童書の一人読みを始めました。
「読書はとっても大切なことだから、毎日することにしよう。」
というわたしの提案を素直に受け入れ、3ヶ月間毎日欠かさず読んでいます。
「本はおもしろいし、賢くなれるんでしょう?(^^)」
長女のような本の虫ではありませんが、読書を楽しんでいるようです。
暇なときは、一日に何冊も読んでいることもあります。
次女が始めに読んだのは、『マーメイド・ガールズ』というイギリスの児童書シリーズでした。
➡【年長女子の読書】『マーメイド・ガールズ』イギリスのベストセラー全12冊!英語版も。
次にハマったのは、『ポプラ世界名作童話』シリーズ。次女はコンプリート癖があるので、シリーズものは全てを読破したがります(^^;)。
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『ポプラ世界名作童話』
『赤毛のアン』『あしながおじさん』など、子ども時代に一度は読んで欲しい名作がずらりと並んでいます。
対象年齢は6才・小1・小2。
6才で『赤毛のアン』が読めるのかな?と思ってしまいますね。
このシリーズは、国や時代をこえて評価され読み継がれてきた世界の名作を、表現をわかりやすくしたり内容を整理したりして、童話を読み始めたお子さんが親しみやすいように編集してあります。世界中の人びとの心をとらえ続けている名作に、現在活躍している児童文学作家たちが新しい命を吹きこみ、新たな物語としてお届けします。~「ポプラ世界名作童話」シリーズについて
とあるように、完訳ではありません。
どんなに長い物語でもだいたい150ページくらいにまとめられ、文字も大きめ。
しかし平仮名ばかりというわけではなく、ふりがな付きで適度に漢字が使われているのでとても読みやすいです。
次女が読むと1冊1時間くらい、大人なら15~20分くらいで読めます。
わたしも何冊か読みましたが、ストーリーを省略しつつも原作の雰囲気を壊さず、よくまとまっています。完訳ではないことを忘れてしまいそうなくらいです。
とくに『レミゼラブル』はわたしの大好きな小説ですが、重要なエピソードがしっかりと描かれているため不覚にも涙してしまいました。
原作ファンも納得の一冊ということです。
長い物語をただ短く要約するのではなく、ひとつの物語として成り立つように構成されているところが素晴らしいのです。
というのも、『ポプラ世界名作童話』シリーズは、日本を代表する児童文学作家たちが文章を書いています。
- 『メアリー・ポピンズ』・・富安陽子(『妖怪一家九十九さん』など)
- 『長くつしたのピッピ』・・角野栄子(『魔女の宅急便』など。2018年国際アンデルセン賞作家賞受賞)
- 『ファーブル昆虫記』・・伊藤たかみ(『ミカ!』など。芥川賞作家)
豪華ですね!
全30作タイトル
2.トム・ソーヤーの冒険 (マーク・トウェイン)阿部夏丸/文
教養としての文学知識
読書を楽しむことで感受性を育み、さまざまな知識や語彙を身につけて欲しいというのはもちろんですが、それに加えて、わたしには名作と呼ばれる作品の内容を知っていて欲しいという願望があります。
これは、もう国語力とかの問題ではなく、教養だと思っています。
たとえば、親を亡くした子どもの奨学金「あしなが育英会」がありますが、なぜ「あしなが」というのかちゃんとわかる子に育って欲しいのです。
“れもん”と聞いたら米津玄師ではなく梶井基次郎、“レベッカ”と聞いたら『フレンズ』ではなくデュ・モーリアの小説を思い浮かべる大人になってくれたらいいなぁと思っています。
そういうわけで、せっせと名作をオススメして読ませています(^^)。
もちろん、いづれは完訳版を読むようになって欲しいものです。
『ポプラ世界名作童話』は一番早く読める名作として、または忙しいけれど内容くらいは知っておきたい大人にもおすすめです(*^^*)。
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