ママピアノ、その後
娘は年長の約1年間ピアノを習っていましたが、小1の春に先生のご都合で教室をやめて以来、先生につかずに自宅で練習しています。
その時のお話➡ピアノ教室をやめました。しばらくはママピアノで。
あれから3年以上経ちましたが、意外なことに現在まで自宅練習が続いており、意外と上達しています。
3年間、練習が途切れたことはありませんが、練習内容は娘からの要望やわたしからの提案により何度も変えています。
ピアノ練習はこうあるべき!という既成概念にとらわれず好き勝手やっているうちに、続けるコツがわかってきました。
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ママピアノ1年目(小1)
教室では、バイエル下巻の真ん中くらいまで進んでいました。
教室で使っていたバイエル+小曲集にハノンやテクニックの教本まで買い込んで毎日30分以上つきっきりで練習していましたが、挫折。
課題が多すぎて、娘が嫌がりました。
そこで、思いきってバイエルだけに絞り、『とにかく毎日10回弾く』というシンプルを極めた練習法に切り替えました。
ママピアノ2年目(小2)
バイエル1曲を1日10回。順調に進んでいましたが、曲の難易度が上がってきてまた嫌がるようになりました。
そこで、娘が簡単だと思うところまでいったん戻ってみました。
20番くらい戻ったでしょうか。そこからまた1日10回を続けてみたところ、今度はすんなり進むことができました。
嫌がっても続けさせたのは、娘はピアノや音楽が好きなタイプだろうと思ったからです。
たいして弾けないうちは、そりゃ楽しくもないけれども、ある程度の曲が弾けるようになれば楽しいということをわたし自身が知っているので、ちょっと強制的な時もありましたが続けさせました。
バイエルも最後の方になってくると、シンプルながら華やかで曲らしくなってきます。そうすると、弾くのも楽しくなってきたようで、やっと軌道に乗ったと一安心したのを覚えています。
そのころ、中断していた『こどものハノン』を再開しました。
ママピアノ3年目(小3)
ブルグミュラーに入りました。
同時に、『こどものハノン』から普通のハノンに進み、ツェルニー100番も始めました。
練習量は、ハノンとバイエルを10回ずつだったのが、ハノン・ツェルニー・ブルグミュラーを5回ずつになりました。
ブルグミュラーは全部で25曲ありますが、1ヶ月に1曲のペースでのんびり目に進めています。
娘はテクニックや情感の込め方が上手いわけではありませんが、両手を合わせて弾けるようになるのが早いと、そのころ気が付きました。器用なのかもしれません。
手が小さいこともあり、将来、速い曲やダイナミックな曲は難しいかもしれないけれど、バッハは上手いかもしれないなと思いました。
そこで、『プレ・インベンション』を追加しました。
ママピアノ4年目(小4)
- ハノン
- ツェルニー100番
- プレ・インベンション
- ブルグミュラー25番
この4冊から1曲ずつを、毎日5回ずつ弾いています。所要時間は15分くらいです。娘はショパンに憧れているようなので、『1日15分ショパン計画』と呼んでいます。
ごく最近になって、ハノンとツェルニーはつまらないからイヤだという申し出がありました。
たしかにハノンは同じような曲ばかり続くので飽きます。そこで、順番に弾くのをやめて、好きな曲を自分で選んで弾くことにしました。
ツェルニーはとりあえず中断します。
なるべく楽しみながら、細く長く続けることが目標です。
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五か条のコツ
①短い時間で毎日弾く
わが家では、ピアノの優先順位はあまり高くありません。勉強が1位、スポーツが2位、ちゃんと自由時間を確保したうえで、ピアノや読書が続きます。
あくまで趣味として、負担をなるべく少なく上達するために決めたのが「1日15分ショパン計画」です。
忙しい中でも、15分なら時間は作れるものです。宿題の後や寝る前(電子ピアノなので音を小さくして)にしていることが多いです。
そのかわり、余程のことがない限りサボらず毎日練習することにしています。
⓶欲張らない、急がない
初期の段階でバイエル1冊に絞ったことが、ここまで続けられた秘訣だと思います。
専門的には必要だったとしても、子どもが嫌がる教本は使わないという勇気が、家庭で緩くピアノを続けるコツです。
ピアノ教室ではありえないことだと思いますが、行き詰まったらできるところまで戻る勇気も必要です。
勇気勇気と大げさに言いましたが、たかが趣味なんだからといい加減な気持ちでいることが、逆に上達につながるのかもしれません。
とにかく毎日弾いていれば、少しずつ上達するものです。
③演奏記号はスルー
音とリズムは間違えていたら正しますが、強弱などについてはうるさく言わないようにしています。
楽譜が読めて指が動けば、ピアノを弾く土台としては十分です。
そこは強く!とか弱くとか、なめらかにとか元気よくとかそういうことは、娘自身がもっと素敵に弾きたいと思ったときにすれば良いと思っています。
ブルグミュラー中盤くらいから演奏記号を少しずつ気にするようになり、スタッカートをきれいに弾いてみたり、曲の終わりはゆっくりためたりしています。
学校で、ピアノの上手なお友達の影響を受けているようです。
④ビデオ撮影
ブルグミュラーに入ってから、1曲仕上がったらビデオ撮影することにしています。
普段の練習よりも緊張感を持って弾くことができるし、ノーミスで弾く動機づけになり思い出にもなります。
娘は発表会のような目立つことは好きでないので、ビデオ撮影くらいがちょうど良いようです。
撮影したものを見返すと自分の上達が感じられるようで、満足してまた練習に励んでいます。
⑤ポピュラーソングに頼らない
子どもは、クラシックのピアノ曲よりも流行り曲を弾きたがるものです。それ自体は悪いことではなく、娘も『パプリカ』や『炎』などの楽譜を入手して挑戦しました。
しかし、ポピュラーソングというのは譜面の印象よりもとても難しいのです。
教本の曲に比べて黒鍵が多用されているし、リズムもメロディも不規則というか予想外の動きをするのです。当然、指使いもややこしくなります。
簡単そうに見えるのになかなかうまく弾けず、教本に戻る・・という展開に。
ディズニーとかならもう少し弾きやすいかもしれないけれど、J-POPは本当に難しいです。
子どもの興味をひくためポピュラーソングに頼るよりも、クラシックのピアノ曲に興味を持ってもらう方が上達が早いようです。
まとめ
高学年や中学生になると、それまで習っていたピアノをやめてしまう子が多いようです。勉強や部活で、時間がとれなくなってしまうのでしょうか。
ピアノ教室に通っていると、教室をやめたらピアノを弾かなくなってしまいます。
そんな話を、もったいないなぁと思って聞いています。
勉強があっても部活があっても、ピアノを嫌いにならない限りずっと続けられる方法を模索してきました。
娘が、ショパンを弾けるようになれたらいいなと思います。
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