ママ塾で偏差値70!

幼児の頃から家庭教育を続け、小3(6月)の全国統一小学生テストで偏差値70。その後、早稲アカA特待・日能研スカラシップに認定され通塾しました。

【映画で日本史】『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

小学5年生の娘と観ました

この作品は、TikTokでバズったところから原作小説が売れて、映画化となったそうですね。

それはさぞかし若い子にウケるんだろうと思い、とにかく泣けるとの評判も特攻隊が題材ということでそりゃそうだろうと思い、小5の娘と観に行こうかしらと気になっていました。

しかし公開日がティモシー・シャラメの『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』と同日だったため、少し迷ったけれど『ウォンカ』を観に行きました。(とても素敵だった)

それから待つこと数か月、U‐NEXTで先行配信されましたので、さっそく鑑賞しました。

あらすじ

主人公は母子家庭の女子高生、百合。父親はよその子どもを助けて亡くなっており、百合はそのことに納得がいっていません。

働きづめの母親ともうまくいっておらず、ある日けんかをして家出し、目覚めると戦時中にタイムスリップしていました。

そこで何度も窮地から救ってくれた青年・彰と恋に落ちるのですが、彰は出撃命令を待つ特攻隊員でした。

彰は早稲田大学の学生で教師になるのが夢でしたが、日本のおかれた状況を理解して志願してきています。

「誰かがやらないといけないことだから」と飛び立つ彰を、百合は泣きながら見送ります。

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まずは知ることから

学校の社会科で戦争のことを学びますが学習の中心となるのは原爆の方で、特攻隊のことは知らない子も多いのではないかと思います。

国が主体となって若者に自殺行為をさせるというのはすんなりと納得できる事柄ではありませんし、子どもにとってはなおさら理解不能です。

特攻隊を描いた映画といえば『永遠の0』や『僕は、君のためにこそ死ににいく』などがあります。

『永遠の0』では、前途ある若者を死なせる悲しみが深く描かれていたと思いますし、『僕は、君のためにー』では、負けるにしてもどれだけ死に物狂いで抵抗するかで戦後の日本の立場が変わってくるという切実な事情が語られていました。

特攻を容認できないことは当然としても、追い詰められた日本の状況や隊員の気持ちを考えるとやるせない気持ちになります。しかし、子どもには少しばかり難しい話であることは否めません。

そこで、そういった大人の複雑な感情や事情をすっとばし、「どうして死なないといけないの?命より大切なものはないでしょう?」とぶちまけるのが百合です。

恋愛ストーリーが主軸になっていてすっかり感情移入したところに、子どもらしい純粋な疑問と怒りをストレートにぶつけます。

戦時中に生きている女の子だったらこんなこと言えません。現代っ子の百合だから言えるセリフです。

タイムスリップという設定に白けてしまう人もいるかもしれませんが、必要な設定であることがわかります。

戦争もののお話に出てくる人はみんな我慢ばかりして本音を隠して生活しているので、自分とは別世界の、関係ないことのような気がします。

ところが百合は、現代の価値観で言いたいことをはっきりと言うので、共感性が高く、まるで自分事のように怒り、悲しくなってしまうわけです。

まずは知って興味を持つために、子どもが特攻隊のことを知る第一歩として本当によくできたお話なのです。

幼い考えで生きてきた子どもがひと夏の経験をきっかけに成長するという王道ストーリーでもあり、素直な良い映画です。

原作小説とのちがい

私も娘も、配信を待っている間に、先に原作本を読みました。

映画はおおむね原作通りですが、描かれていない部分もありました。

映画では彰は特攻機で飛び立っていく姿が最後ですが、原作小説では少し違います。

彰は米艦の射撃をくぐり抜けまさに艦体に突撃しようとした時、アメリカ兵の怯えた顔を見てとっさに方向転換し、海に墜落するんです・・。

彰は無駄死になのか、たとえ敵でも人殺しはできなかった彰の優しさなのか、考えさせられるシーンなので削られたのはもったいなかったですかね。

日本が負けることはわかっていて、それでも愛する人を守るために特攻したにもかかわらず、敵を殺さないなら一体なんのために死んだのかと、戦争の虚しさが際立つエピソードでわたしはいいと思いましたけれど。

でも、映画としては飛び立つラストがきれいで良かったかもですね。

原作小説も、とても平易で読みやすいので小中学生におすすめです。

  • おすすめ年齢:小学校高学年~
  • 学べる時代:昭和前半

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