『帰れない山』という映画を観ました。
まず「帰れない」っていうタイトルがいいですね。
少し前に『帰らない日曜日』っていう映画も観ましたけど、否定形でこられると肯定刑や命令形よりも断然ワクワクします。
映画はタイトルから入るタイプです。
自然のなかの男性二人ということで、『ブロークバック・マウンテン』みたいなBLかなと思いましたがそういうのではなかったです。
少なくとも、恋愛ものではないです。
なんかもっと、根源的な人間同士の信頼とか、尊重とか、尊厳のような深いものを描いていました。
記事タイトル「心に降り積もった雪は溶け、人生となる」というのはこの映画のキャッチコピーですー。
原作はイタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞した国際的ベストセラー『帰れない山』(パオロ・コニェッティ)。
ネットで試し読みしたら本も読みたくなりました。
展開が今風というか、登場人物が古臭いカタルシスとは正反対の行動をとるところが良かったです。
いい意味で現実的。
いや、まぁフィクションだから現実ではないんだけれども、設定とかではなく人物の行動原理を私が現実的だと思えるかどうかっていうのを私は重要視しているので、とにかくとても良い映画でした。
映画は好きですが外出は嫌いなので、もっぱら配信派です。
U-NEXTに加入しています。
一人きりの平日はだいたい映画を観ています。