ママ塾で偏差値70!

幼児の頃から家庭教育を続け、小3(6月)の全国統一小学生テストで偏差値70。その後、早稲アカA特待・日能研スカラシップに認定され通塾しました。

【映画で世界史】『ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人』

世界史でのブルボン王朝

デュ・バリー夫人の生きた時代は、1700年代後半。世界史でいうと、ブルボン王朝が全盛期を過ぎ、フランス革命が起きるところです。

デュバリー夫人も王政側の人物として、最期は処刑されます。

テスト対策的には、王政→共和制という近代化の重要単元ですので政治の動きをしっかり理解しないといけませんし、ラ・ファイエットとかロベスピエールとか人名・事件名の暗記事項も多めです。

しかし一方で、ドラマチックな展開を題材にした映画・小説は数多くあり、その時代の空気感を知ることができます。

美しい建築や衣装などは、映像として見ることで記憶に残ります。

有名なところでは、まんが『ベルサイユのばら』、ソフィア・コッポラ監督の『マリーアントワネット』、市民側から描いた『レ・ミゼラブル』などがあります。

まだ観ていないのですが、ホアキン・フェニックスの『ナポレオン』もありますね。早く配信されないかなー。

わたし界では、フランス革命といえばもっぱら『ベルサイユのばら』で脳内イメージが出来上がっていて、登場人物はすべてマリーアントワネット視点で記憶されちゃっていますね。

なので今回の、デュバリー夫人視点での物語は新鮮でした。

『ジャンヌ・デュ・バリー』あらすじ

ジャンヌは、フランスの貧しい家庭の私生児として生まれました。

裕福な継父によって教育を授けられ侍女やお針子の仕事に就きますが、やがてデュ・バリー子爵に囲われて高級娼婦のような生活を送ります。

そんな中でルイ15世に紹介され、公妾となりました。

宮廷では、国王の寵愛を受けつつも、その出自の悪さから国王の娘たちに嫌われ、王妃マリーアントワネットとも対立します。

居心地が良いとは言えない宮廷生活の中で、国王だけを愛し支えようとしますが、国王が天然痘に倒れると追放されてしまいます。

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『ジャンヌ・デュ・バリー』感想

映画は、ヴェルサイユを去ったジャンヌが修道院に入るところで終わります。

が、ジャンヌはその後他の貴族の愛人になったりして優雅に暮らし、最後はフランス革命の流れで処刑されました。

ルイ16世やマリーアントワネットが毅然として死を受け入れたのとは対照的に、泣き叫んで命乞いをしたそうです。

美しさと愛嬌を持ち、いつでも自分に正直に生きた女性だったのですね。

無駄の多い宮廷のナゾ儀式を笑ったり、格式ばった規則を破ったり、自分の頭で考え自分の欲しいものをちゃんとわかっている賢い女性だと思いました。

国王もジャンヌのそういう良さを理解した上での相思相愛で、この作品は歴史ものというよりはまさに大人の恋愛を描いた恋愛映画といえます。

国王に背中を向けないための、小刻みな後ろ歩きの演出が良かったです。

そのひとつの動作・儀式で、宮廷の滑稽さも、国王のおおらかさも、ジャンヌの節度もすべてを表現していました。

マイウェンとジョニー・デップ

主人公ジャンヌを演じているのは、マイウェンという女優さんです。

ベトナムやアルジェリアの血を引いたエキゾチックな顔立ちで背が高く、しかも48歳!(デュバリー夫人がルイ15世と出会った年齢は26歳)

肖像画のデュバリー夫人といえば、色白でふっくらしていてフランス~っていう感じなので、イメージとはかけ離れた容貌なんですよね。

しかしながら、監督も務める彼女が自ら希望して演じているだけあって、ジャンヌの内面を表現するのは上手だったなと思います。

ルイ15世を演じるジョニー・デップは、元奥さんとの裁判が終わって久しぶりの大きな作品でした。彼の復活を観たくてこの映画を観たと言ってもいいかもしれません。

ジョニー・デップは何を演じてもジョニー・デップですが、今回もそれがなかなか悪くない感じで、飄々として憎めないルイ15世でした。

ジョニデがフランス語で演じる!との触れ込みでしたが、セリフはかなり少なく短くて、拍子抜けでした。まぁその方が、王の威厳が損なわれなくて良かったのかも。

マリーアントワネット役は肖像画そっくりの女優さんで、かの有名なセリフ

「今日は、ヴェルサイユは大変な人ですこと!」

を聞けて興奮しましたよ。か、かわいい・・。(字幕はちょっと違ったけど)

そして、その夫のルイ16世のイケメンなこと!

わたしのベルばら脳では、狩りと錠前づくりにしか興味がないずんぐりむっくりの陰キャだったはずなんですけど。

長身でイケメンで、ここぞというときにバシッとジャンヌの味方をしてくれるおいしい役どころになっていました。この方はマイウェン監督の息子さんだそうです。

 

  • 子どもにおすすめ年齢:中学生~
  • 学べる時代・1700年代後半のフランス


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