適性検査病
休校中、銀本を解きまくっていた長女は「あらゆることが適性検査に見えてしまう病」を発症していました。
故障して数字の一部分しか表示されなくなったデジタル時計を見て、
「あぁ、適性検査に出そう・・。考えられる時間は・・?」
ベランダの給湯器の上に巣をつくろうとしている鳩に、
「なんでそんな狭いところに?そうか、温かいからか・・。卵を温めるのに都合がいいのかな。」
弟のサッカーボールを見ては、
「五角形と六角形が組み合わさっている・・。」
『どうぶつの森』で、地面に石畳を敷きつめながら、
「どうやったらきれいに敷けるだろう?デザイン2➡4➡1➡3の順番で規則的に置くとぴったりだな。全部でいくつになるのかな・・。って、ママ―!なんでも適性検査に出そうだなって思っちゃうんだけど!!」
これまで何も考えずにいた様々な事象について、「なぜそうなるのか?」という視点を持ってしまう病です。(良いこと)
適性検査は日常生活にかかわりのあることを題材にするので、見るもの触れるもの適性検査に出題されるのではないかという強迫観念にかられています。ノイローゼとも言えます。
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浸透圧とは
2018年横浜サイエンスフロンティア中の問題では、「浸透圧」の原理についての出題がありました。
浸透圧というのは高校の化学で習うようです。なので当然、小学生にその知識を求めているのではありません。
問題では、経口補水液の成分についての説明があり、人間の細胞膜の性質である半透膜の役割について考えさせるものです。浸透圧を知らなくても解けますが、難しい問題でした。
浸透圧とは、
2つの濃度が異なる液体が半透膜を介して隣り合ったときに濃度を一定に保とうとして水分が濃度の薄い側から濃い側に移動する圧力
のことです。
そして半透膜とは
水は通すが、水に溶けている分子(塩分など)は通さない膜
のことです。
汗をかいたときや脱水気味の時、水よりもポカリや経口補水液を飲む方が良い理由がよくわかりました。
知ってしまえばそれほど難しい原理ではありませんが、これまで深く考えたことがなかったなぁ・・と反省。
算数も理科も学校で習うことは全て、生活につながっています。教えられることをただ覚えるのではなく、自ら興味を持つ生徒を求めているという、学校からのメッセージだと思います。
梅シロップづくり
浸透圧は、経口補水液以外にも身近なたくさんのことに利用されています。
例えば、野菜に塩をかけると水分が出てしんなりするのも浸透圧。梅酒や漬物も浸透圧の働きを利用したものです。
そこで、季節柄ちょうど良いので、梅シロップづくりに挑戦しました。
梅と氷砂糖を一緒にしておくだけでシロップになるなんて不思議ですよね~。あの水分はどこから?あれは、梅から出た水分だったんですね。
梅の細胞も半透膜で、梅の中の水分と砂糖が、同じ濃さになろうとするわけです。
漬けて何日か後に梅がシワシワになっているのを見て、親子ですごく納得しました。
実際には、梅と氷砂糖だけでなくリンゴ酢も入れました。これは、抗菌作用のある酢を入れておくことで、カビや腐敗を防ぐためです。
2つに分けたのは、よく見るあの大きな梅酒びんだと冷蔵庫に入らないからです。
梅雨時期に風通しの良い涼しい場所なんて、わが家にはありません。少し時間がかかるようですが、冷蔵庫での保存を選びました。
小さな容器とジップロックで作っていますが、ジップロックの方が良く混ざるため早くできそう。
梅に含まれるクエン酸は疲れをとってくれます。真夏になったら、梅ジュースや梅ソーダにしてグビグビ飲むのが楽しみです。
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