小2の次女は歴史が好きなので、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』をとても楽しみに観ています。
♪フフ~ンフ~ン フ~ンフフ~ン
フフ~ンフ~ン フ~ンフフ~ン
麒麟のテーマ曲を鼻唄で歌いながら勉強しているくらいです。
そして麒麟以外でもやたらと時代劇を観たがるのですが、実際子どもが観ておもしろいものだろうか・・大人が好むような重厚なのは、ちょっと難しいんじゃないかな。
というわけで、子どもでも楽しめそうな時代劇映画を選んで一緒に観ています。
基本はコメディです。有名な武将のお話でなくても、時代背景や一般庶民の生活を知ることができて楽しいです。
その中で、とくに面白かった『超高速!参勤交代』を紹介したいと思います。
『超高速!参勤交代』
あらすじ
江戸時代、八代将軍徳川吉宗の頃。
現在の福島県に位置する湯長谷藩の藩主・内藤政醇(ないとうまさあつ)、藩は貧しいけれど領民思いの優しいお殿様でした。
一年間の江戸勤めを終え久しぶりに国に帰ったばかりなのに、またすぐに江戸に参上せよと言われてしまいます。悪い老中・松平信祝(まつだいらのぶとき)の陰謀です。
しかも、普通なら8日かかるところを5日で来いというのです。出来なかったら藩がお取潰しになってしまいます。
お金もないし時間もない中、家来たちと知恵を絞って江戸へ向かう珍道中のお話です。
参勤交代とは
江戸時代に、三代将軍徳川家光が作った制度。大名は1年おきに藩と江戸を行き来しなければならず、正室と世継ぎは人質として江戸に住まわせなければなりませんでした。その移動や滞在の費用はすべて大名持ちだったため、各藩の財政的負担は大きいものでした。
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面白かったエピソード
行列の水増し
藩の規模によって大名行列の人数も決められていたようで、一万五千石の湯長谷藩だと100人くらいは用意しなければなりません。
急いでいるので少数精鋭で向かいますが、関所を通る時だけは100人必要です。
そこで、人を雇ったり借りたりしますが足りず、足りない分はなんと使い回し。関所を通り抜けたら裏を通ってまた入り口まで戻り、同じ人が何度も関所を通ることでごまかします。
関所の役人も間抜けなもので、そんなことが本当に通用したのかどうかわかりませんが、とても楽しいシーンでした。
次女「ぐるぐるしてるんだけど(笑)」
飛脚のふり
日没までに江戸に行かなければならないのに、途中で長ーい大名行列に出くわしてしまうというアクシデントがありました。
この場合、大名行列が通り過ぎるまで、ははーっとひれ伏していなくてはならないのですが、そんなことをしていたら日が暮れてしまいます。
そこで、知恵を絞って考え出した解決法が「ふんどし一丁になって飛脚のふりをする」というものでした。
飛脚と産婆だけは、立ち止まらずに大名行列とすれ違うことが許されていたのです。
なるほど、飛脚と産婆は急いでいますからね・・。理不尽な掟の中にも理にかなった例外があったことに感心しつつ、大笑いしました。
次女「おしり~(笑)」
締めくくりに
隠密たちとの乱闘シーンもあり、エンターテイメント映画として勧善懲悪でスッキリと終わった『超高速!参勤交代』ですが、最後にこう付け加えられていました。
参勤交代のおかげで、長く戦が起きなかったのも事実です。平和を維持するしくみだったのかなぁ。
大名たちを苦しめた参勤交代。平和を維持した参勤交代。また、映画では触れられていませんが、文化交流にも一役買っていたようです。
物事は多面的に捉えなければならないということを、歴史からも学んで欲しいなぁと思いました。
続編『超高速!参勤交代リターンズ』
前編のラストで、帰りの旅費がないためまた走って帰る政醇たちでしたが、国で一揆が起きたという知らせを受けます。(これも信祝の陰謀)
今度は行きの半分の2日で帰らなければなりません。
前編では隠密が大活躍でしたが、今回は大岡越前が登場して物語のキーマンとなっています。
わが家では、2作連続で観てしまいました。
わかりやすいストーリ―と盛りだくさんのコメディ要素で、低学年でも、歴史好きじゃなくても楽しめる映画だと思います。
『麒麟』には見向きもしない長女(小6)も、大ウケしながら一緒に観ていました。
小説・ノベライズ版
日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した土橋章宏による文庫版、青い鳥文庫からノベライズ版がそれぞれ出ています。
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