休校中、次女にとって大きな出来事がありました。それは、歴史との出会い。
次女と長男は朝日新聞出版の『サバイバルシリーズ』という科学まんがが好きで、図書館で借りてきてはよく読んでいました。
その中に、たまたま同シリーズの『鎌倉時代へタイムワープ』という歴史ものが混ざっていて、夢中になってしまいました。
ちょうどコロナの影響で図書館が閉まってしまい、他の時代も読みたいという次女の情熱に負け全巻購入しました。
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歴史漫画『タイムワープシリーズ』
子どもの興味をひく出来事中心
どれだけ面白いのかと思ってわたしも読んでみましたが、歴史の流れというよりはその時代のある出来事にフォーカスして興味を持たせるといった感じです。
平安時代の巻では、陰陽師やもののけのおはなしが大きく描かれていて、てきめんに食いついていました。(子どもっておばけの話が大好きです)
教科書で学ぶ平安時代とはちょっと違いますが、長く平和が続いた平安時代では不可解なことをなんでももののけのせいにするようなことも本当にあったのだろうなと思います。
タイムスリップという設定
現代に生きる主人公(子ども)が、その時代にタイムスリップして歴史上の人物と行動を共にするという設定です。
それによって、小さな子でも感情移入しやすくなっているようです。
鎌倉時代の巻では、主人公たちは義経が自害する直前に元の時代に戻るのですが、義経も弁慶も生き延びて幸せになったかのように思わせるエンディングになっています。
義経の最期というのは、子どもにはなかなか受け入れられないほどかわいそうなので、子どもを歴史嫌いにさせないためにはこういう方便もありなのかなぁ・・と思いました。子どもはハッピーエンドが好きですからね。
とにかく、半分フィクションだと思って読んだ方が良い部分もありますが、子どもにとって面白い読み物であることは確かなようです。
ギャグ満載
歴史とはあまり関係ないところでのダジャレ・おやじギャグ・下ネタ満載です。
戦後の巻で、アメリカ軍にチョコをもらいたくて「ゴーヤ入れればゴーヤチャンプル」(郷に入らば郷に従え)と言っていたり。
なぜかウ〇チをもらしたり。
そういうところばっかりくり返し読んでは、大笑いをしているわけです。
そのついでに、学ぶべきことが頭に入っていくので、勉強しているつもりがまったくない間に勉強しているパターンの典型です。
『タイムワープ』同様、『サバイバルシリーズ』もくだらなくて下品なギャグのオンパレードなんですが、わたしは下品なものやくだらないものを排除しすぎる子育ては好きでないので、子どもが楽しいのであればギャグ大歓迎です。
こういうまんがは、役に立つ『コロコロコミック』だと思ってます(笑)。
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そして、歴女が誕生しました
本格的に歴史が好きな人にとっては、完全に邪道と言われてしまいそうな歴史漫画です。でも、このシリーズを全巻(何度もくり返し)読んだ後、次女は次のステップに進みました。
もともと、わが家には長女のために揃えた歴史本がいろいろあります。
- 集英社『まんが日本の歴史全20巻』
- 美麗イラストで楽しむ『日本の歴史人物事典』『戦国武将人物事典』『世界の歴史人物事典』
- キッズペディア『歴史館』
- 学研まんが『日本の古典』シリーズ
など。休校中たっぷり時間があったので、ヒマさえあれば読んでいました。
この中でも人物事典は、常に持ち歩いているんじゃないかと思うほどの愛読書です。
そして今は
- 戦国武将物語
- 戦国姫
を読んでいます。
『戦国武将物語』シリーズは講談社青い鳥文庫の中級、『戦国姫』シリーズは集英社みらい文庫の上級です。
ついこの間まで『かいけつゾロリ』か『おばけマンション』しか読めないと言っていたのに、子どもというのは自分の"興味“のためなら労を惜しまず読書するのだなぁと感心しています。
このように、歴史にどっぷり浸かった3ヵ月でした。
物語として面白いところだけつまみ食いしているのかと思いきや、「唐から米作りが伝わったから、土地の奪い合いが始まった」とか「秀吉は刀狩をして身分を固定した」とか、テストに出そうなことも意外と知っていて驚いています。
武将の名前や家紋を覚えるのと同じ熱心さで、漢字や英文法も覚えてくれたらいいのになぁ・・と思いつつ、次女が大好きなことを見つけられて良かったなと思います。
そんな、小2の休校期間でした。
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